
2023/11/3(金・祝)に行われたぐんまマラソンの出走記を残す。
当レースの目標
●が達成項目。
○が未達成項目。
-
◯2時間50分切り。
今回の目標はただ一つ。
3月のとくしまマラソンでは、あと100秒で2時間50分切りのところまでいけた。
実力を出し切った上での結果だった。
今回のぐんまマラソンまでに練習を積み、徳島で残した100秒を返したいと思い臨んだ。
当レースの結果

グロスタイム: 3時間05分27秒
ネットタイム: 3時間05分26秒
PBから14分近く遅い結果になってしまった。
定性的なこの悔しさから課題を明確化して昇華したいので、このnoteで整理していく。
レースの準備
今シーズンのフルマラソンはぐんまマラソンとさいたまマラソンの2本に絞った。
そのため、初戦であるこのぐんまマラソンに今シーズン1回目のピークが来るように走ってきた。
前回好走出来たとくしまマラソンでは、2ヶ月前の1月に距離のピークを持ってきて少しずつ距離を落としながらも負荷を保って2月を過ごし、3月は疲労抜きに徹していた。
しかし今回は身体の調子がよかったこともあり、短期的な走ることの楽しさを得ようとしてしまい、10月に入っても距離を落とせていなかった。
1週目: 112km
2週目: 88km
3週目: 76km
4週目: 71km
日々のジョグが習慣化したのはいいのだが、その習慣をレース前という特殊な状況下でもルーティンとして行ってしまったのはミスだった。
一回のランが低負荷もチリツモで疲労に繋がる。

身体は仕上がっていたが、疲労が溜まった状態でレース当日を迎えるという初歩的なミスを犯してしまった。
走力は付いていたが、それを発揮する体力ゲージが減ってしまっていた。
これが12月初旬のレースに向けた取り組みであればこれから疲労抜いてちょうどよく仕上がっただろうが、雑な仕上げになってしまった。
昨シーズンのちばアクアラインマラソンととくしまマラソンでは何故疲労抜きができていたのか。
それはフルマラソンにただしく恐怖心を抱いていたからだ。
そして今回テーパリングに失敗した原因はフルマラソンに慣れが出たことで慢心していたからだ。
昨シーズン、楽しく上手く結果を出せたことで慣れが出たことによる失敗だと判断している。
慣れには良い面も悪い面もある。
不要な不安は捨て去りつつも、必要な不安は持ち合わせて丁寧に過ごしていきたい。

装備まとめ
シューズ
Nike: Zoom X Vaporfly Next % 2
ウェア
キャップ: rabbit |メッシュキャップ
トップス: 参加しているランニングクラブのスリーブレスTシャツ
ボトムス: JINGER | マルチポケット付きランニングパンツ
ソックス: RETO | SPORTS SOCKS(ノーマルタイプ・ビッグロゴ)
補給食
●がカフェイン入り。
14km付近: AMINO SAURUS GEL(レモン味)
28km付近: ダイトー水産 オレは摂取す ENERGY(ピーチ味)
21km付近: ●AMINO SAURUS GEL(マンゴー味)
35km付近: POWER Foods. TOP SPEED(はちみつ味)
レースの振り返り
8割はレース前の調整ミスだろうが、レース中にもいくつか反省点があったので振り返りたい。
スタートしてしばらくは快調に進めていた。
陸連登録後、初めてのフルマラソンということもあり、スタートライン直前でのスタートにテンションが上がっていた。
見渡す限り、速そうな人ばかり。
緊張と興奮が混ざった独特の空気が漂っていた。
その場で軽くストレッチをしながら号砲まで40分待機。
暑くなることが予想されていたこともあり、レースウェアでもまったく寒くなかった。
黄緑のチームウェアはとても良く目立つ。

スタートして5kmほどは快調だったが、序盤に尿意と便意に襲われる。
10km地点で39分ほどで走れていたので、サブ50には1分程度の貯金があることを確認していた。
その貯金を使って11kmを過ぎた辺りでピットイン。
一番近くの仮設トイレの扉を開いたら、鍵を閉めずにトイレを使っていた先客がケツを拭いている姿を目の当たりにしてしまった。
このあとはその茶色の光景に頭を支配されながら、暑さと脱水に苦しむ。
ハーフ地点を過ぎた辺りで、このままのスピードで完走出来る自身はもう失っていた。
やはり一度止まってしまうと集中力を戻すことは困難だ。
その後も脱水症状に苦しみ、結局トイレに3回行き、右脚のふくらはぎを2回攣って、30km以降はボロボロのレース展開となってしまった。
典型的なレース戦略ミス。
ただ疲労抜きが出来ていれば当日のコンディション自体はもう少しよかっただろうから、当日の反省点については割合としては小さい。
準備不足。
なんとか完走できてよかった。
翌日のダメージ
初めてのフルマラソンと同じレベルのダメージが残った。
座るときの筋肉がうまく使えず、しゃがむことが出来ない。
階段を降りるとき、歩くとき。
前ももって本当に大事な筋肉なのね。
筋肉の名前はあまり知らないので、分かりやすい言葉でダメージの大きい順に書いていく。
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前もも
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太ももの外側
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太ももの内側
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左腕の上腕二頭筋(これは知ってる)
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背中
今回は太ももに残存ダメージが集中した。
シューズの反発に脚が負けた実感をレース中に持っていたので、おそらくフォームが崩れて動きが小さくなってからのダメージが蓄積されてしまったように思える。
シューズの開発時に想定されていない遅いペースでの走行を続けてしまったことで、身体もシューズもダメージが大きかったように思える。
コースについて
タフだよ。キツいよ。という前情報は聞いていたが、結果が変わったとしても誤差だろうと高を括っていた。
同大会にしては風は比較的弱かったらしいが気温の高さと坂道にやられてしまった。
とにかく気温が高かった。
給水スポットは2-3kmに1箇所はあったので充実していたが、それでも身体が求める水分には到底足りていなかったようだ。
スポーツドリンクをほぼ毎回飲んだが、紙コップ2つ分摂っておいた方がよかったかもしれない。
倍量を摂っていたら脱水症状が軽減されて、後半のトイレは行かずに済んだんじゃないかという反省をしている。
今後は暑い日のレースは多少ラップタイムを落としてでも水分を優先しようと思う。
タフなコースにタフな気象条件だったが、今回は大会新記録が出たとのことなのでしっかり準備をしてきた人は結果が出せるレースであることは間違いないのだろう。
私はただ、準備不足だった。
あとは祝日開催のレースなので、前日の調整が難しい。
日曜日開催のレースは前日の土曜日の手持ち無沙汰が苦手なのだが、あの手持ち無沙汰な時間にも疲労回復の意味があるように思えてならない。
今回は一週間分の仕事の疲れをまるごと持っていってしまった。
フルマラソンに慣れるまでは日曜日開催のレースを選ぼうと思った。
反省
振り返りの結果をもとに反省点を箇条書きしておく。
自分への戒めと期待を胸に。
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練習だけが準備ではない。
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慣れないことへの感度を上げる。
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アドリブはなかなか効かない。
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自分を信じるのはいいが、過信はしない。
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走行距離のピークはレースに合わせてなるべく手前で調整する。
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レース前の1-2週間は勇気を持って脚を休める判断を増やす。
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PB更新に囚われず、その日の総合的なコンディションをもとにレースプランを変える余白を作る。
おわりに。
4回目のフルマラソンだったが、上手く行かなかった分だけ今回は一番学ぶことが多かった。
私はまだまだマラソンビギナーだ。
これからもたくさん学んで楽しんで強くなっていきたい。
次は得意なハーフマラソンが2本続く。
気持ちを切り替えて、かつ、しっかり脚を休めて、大好きなビールを飲んで心を癒やしてから走りたい。
シーズン初めのフルマラソンを走られた皆さんもお疲れ様でした。