
祝日のないこの月ももう終わる。
振り返ってみると有給を取らずに終わっていた。
来月はその分をちゃんと消化しようと決意。
30日間。みっちりと、ぎっちりと楽しい月だった。
人のキャパシティは伸び縮みする。
ちぎれてしまわない程度に、風船を徐々に膨らますように、自分を試すのが好きだ。
予定を詰め込んだが、体調を崩さずしっかり楽しみきれたこの6月を振り返っていきたい。
経営人材セミナー参加。
4月から社外研修で、事業マネジメントについて学びながらかたちにしていく作業をしている。
月に4回ほど本業から離れ、強制的に視座を高める訓練。
現場でしか分からないことがあるのと同様、現場を離れないと分からないことも多々ある。
酸いも甘いも噛み分けて、掛け合わせて豊かにしていきたい。
楽しく取り組めているので、いいアウトプットを出せるように引き続きやっていこう。
引っ越し準備経過報告。
粗大ごみをたくさん出した。
ベッドももう捨てた。
古いスーツも3着捨てた。理由は単純、着ないから。
あとは家電の買取・引取が進めば引っ越し準備も大詰めだ。
亡くなった妻の遺品整理も済んだ。
かたちあるものへの執着が薄れた今。心に穴は開いていない。
心は共にある。
慣性に任せて前に進んでいこう。
時間とともに人は前進していく。
2回目の福岡出張。
年末振りの福岡出張だった。
前回訪問時は九州ではレアな雪。
今回はひたすらもったりしたジメジメ雨。
歓迎はされていないようだが、私は福岡が好きだ。
メシが美味いし(比較的)安いし身体にもいい。
二軒目までしっかり飲んだが、翌朝は6:30頃に起きて朝ランへ。
宿を取った春吉(はるよし)から、百道浜(ももちはま)まで走った。
雨だったけど、乾燥機能付きの洗濯機が備わっていたので迷わずゴー。

雨でもランナーで賑わっていた。
帰る前に最近福岡に引っ越した親友にも会えた。
私の出張の一週前に引っ越すというタイミングの良さ。

近況報告をして、もつ鍋を食べた。
とにかく美味い。私は福岡が好きだ。

ランニングは実験だ。
去年も走った秩父宮記念ミューズの森チャレンジロードレース大会に先輩と出てきた。
ここ最近はジョグばかりなので、久々に速いペースで走った。
大会は楽しい。

思いつきでワラーチを作った。
一応きっかけはあって、福岡出張朝ラン時に、雨でシューズをぐちょぐちょしている最中にワラーチで走っている人が2人もいて感化されたのだ。
帰りの空港で必要なものをポチって、翌日の夜までに材料を揃えて作った。
これが楽しいのなんの。
実験というか、夏休みの自由研究というか。
そんな私的な試みに心が弾んだ。
中学2年生のときに初めてエレキベースを手にして、生音で音を鳴らしたときのあの素朴な感動に近い。
こういう感じか!という、素朴な感動。
分かりやすい衝撃はないけど、じんわりと心に効く喜びがあった。
この素朴な喜びを30代になっても感じられるのは嬉しい。
いい方向に歩みを進められている。

そのうちの16kほどはワラーチで走っているので、トータル負荷は数字より大きく出来ている。
体験したものごと。
共有する喜びと、感化し合う喜びを得た。
6/15(土)やついフェス Day1@渋谷
彼女が一番好きなイベントへ一緒に行った。
お笑いと音楽が絶妙なバランスで共存する素敵なフェスだった。
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渋さ知らズオーケストラ
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水曜日のカンパネラ
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エレキコミック・友田オレ・あぁ〜しらき
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地下芸人トークショー(チャンス大城・インタレスティングたけし)
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カナメストーン・春とヒコーキ
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七尾旅人
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TOKYO No.1 SOUL SET
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やついフェススペシャル歌合戦
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エレ片劇団
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ワンダフルボーイズ
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きみがすきだよ・ゆんぼだんぷ・わらふぢなるお・ウエストランド
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サニーデイ・サービス
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DJやついいちろう・フィナーレ
間違いなく、やついフェスでしか体験できない流れでこのイベントの旨味を味わいきった。
好きなものを一緒に楽しめることは幸せなことだと素直に思った。
やついフェスは壮大な身内ノリをハッピーに昇華していて、どちらかというとその円の外側にいる私もムーヴメントに巻き込んでくれた。
閉鎖的ではない、選民意識のない健やかな空間。
疲れたけど、帰りに食べた牛丼はいつもより美味しかった。

6/23(日)ABSTRACT HOTEL@恵比寿 Koma gallery
友達と友達が催す二人展を観に行った。
これも贅沢な体験だ。
私は文章での表現・発信を選んでいるが、この二人は絵・写真をメインで表現している。
特に絵は私が一番苦手な表現方法。
とても真似できないことだ。頭が下がる。
そんな中でも彼らはそれぞれのフェーズに差し掛かっていて、新しい表現を試していることを知れたのは嬉しかった。
一歩踏み出す勇気を与え合えたような気がしている。
少なくとも私はそう受け取った。
いい刺激をありがとうね。

その他インプットしたもの。
先月に引き続きビジネス書が多かった。
無心に活字を貪っていた学生時代とは違い、何かを得るために読んでいる。
学生時代の方が純粋に本を好きだったが、手段と割り切って本を読むことはそれはそれでいいと感じている。
なにはともあれ読書習慣の礎をしっかり作ってくれた過去の私には感謝を伝えたい。
バビロンの大富豪「反映と富と幸福」はいかにして築かれるのか | ジョージ・S・クレイソン
教養系の本。
極めてシンプルな法則を、しっかり守って実践していくことの尊さを説いていた。
途中斜め読みしながら進めたが、物語調でhow toを教えてくれるので、経済や貯蓄系の本を読む前の入門編として読むのがおすすめ。
いまあなたに必要なのは答えじゃない。問いの力だ。 | 岸良裕司
タイトルそのままの本だった。
アリとキリギリスのキリギリスをただこき下ろすことはせず、じゃあどうすれば楽できるか、冬を越せるか、世界を変えるにはどうすればいいだろうか、といった問いを大事にしたいい本だった。
ちょくちょく挟んでくる、著者の体験をもとにした注釈もいい味が出ていた。
きみのお金は誰のため: ボスが教えてくれた「お金の謎」と「社会のしくみ」 | 田内学
今月読んだ本ではこれが一番響いた。
今年読んだ本の中で今のところ二番目によかった。
ちなみに一番は先月読んだ、起業3年目までの教科書。
(こういった漢数字と算用数字が混ざった文章、苦手だけどちゃんと分けて書きたい。ほらまた”一文”とか入った。)
ハートフルに、資本主義社会のしくみを説いてくれる。
経済発展の歴史やその法則をもとに、問いを重ねて主人公の視座を高めていく。
経済という言葉の起源である経世済民という言葉を私は知らなかった。
この言葉を知ることができただけで、この本を読んでよかった。
「もうかる見込みがないなら、働いてもらうべきやない」というボスの言葉の重みをしっかり受け止めた。
これは重く、大事な観点だ。
社会や会社のせいにしてしまう論調がSNSを中心に蔓延っているが、そんな人には一度この本を読んでみてほしい。
やれることはたくさんあるから。
矢印は自分に向けていこう。そうすればやりようがある。
おわりに。
今月もいろいろあったけど、親友と親友が5年越しの仲直りを果たしたのが何よりうれしい。
それだけでよかったくらいだ。
会いたいときに会おう。
生きているもの同士はそれができるから。
失った5年間はしかたない、ゆっくり旅行でも行って、離れていた時間の共有をして美味しいビールが飲みたい。
来月は忙しいぞ。
ぎゅっと詰まった暑い日を、真水のシャワーを浴びて毛穴を引き締めて真顔で駆け抜けていく。
俺達は今日も生きている。