初めてダウンジャケットを買った

齢29歳にして、人生で初めてのダウンジャケットを購入した。

ここまで来たら30歳まではダウンなしの人生を楽しもうと思っていたが、欲しいモノに出会ってしまったので、欲に従うことにした。

私が購入したダウンはGraphpaperのPERTEX Riversible Hooded DownのBLK×GRYだ。

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Graphpaper
PERTEX Riversible Hooded Down
¥90,200
BLK×GRY

Graphpaper_Official on Instagram: "Graphpaper 2022 Autumn & Winter Collection “Abiquiu and Ghost Ranch” Direction&Styling @minamialpha Photographer @swdknt Hair @pyuuuuuu Make up @nobukomakeup Model @nervousnils (EXILES) #graphpaper #グラフペーパー"
190 likes, 0 comments - graphpaper_official on July 15, 2022: "Graphpaper 2022 Autumn & Winter Collection “Abiquiu and G...

この着用画像を見てビビッと来た。

29年間ダウンを着てこなかった男がどのような流れでダウンを購入したのか。
それを記録しておきたい。

ダウンを欲しいと思ったきっかけ

寒いから。
冬の防寒着のレパートリーがウールのチェスターコートとポリエステル・コットンのトレンチコートくらいしか持ち合わせていなかった。
というより、それくらいしか冬のアウターとして着たいものがなかった。
ダサくてあったかいものを着るくらいなら、かっこよくてあったかくないものの方が魅力的だった。
そういった分かりやすい優先順位が自分の中にあった。

しかしいつまでもそうは言っていられない。
普通に人より肩凝るし。
ロングコートはかっこいいけど重いのよ。

ダウンはあったかいらしい。
まことしやかに囁かれているダウンとやらの快適さを無視し続けることは至難の技だった。

ダウンに求めること

  1. ステッチ(縫い目・線)が見えないこと。 

  2. シルエットが野暮ったくないこと。

  3. ショート丈であること。

  4. せっかくなので機能性のある素材であること。

  5. 色は黒。

  6. 変な光沢がないこと。

  7. 価格は10万円前後であること。

ステッチが見えないダウンを探すのがとにかく難しかった。

ダウンを探していてわかったこと。
私はとにかくあのステッチが苦手だったのだ。
腹筋みたいなあの等間隔に並んだ部屋。
あれが苦手だ。

漫画「ピューと吹く!ジャガー」の、ハマーのダウンジャケットを解体して中身を調べる回の印象が強すぎるのかもしれない。
漫画はあまり読まないので、数少ない記憶している名シーンのひとつである。
あれを小学生のときに読んだことで、 ダウン=おもしろ服 の意識がついてしまっている。

そのため、ステッチの見えるダウンを着ることが私はできない。現状は。

他の条件はさほど大それた内容ではないはず。
そんなこんなでダウン探しの旅は続いた。

答えに行き着くまでに経由したモノ

それなりに苦労してGraphpaperに漂着したので、道中気になったモノと購入に至らなかった理由を書いておく。

NANGA |AURORA LIGHT STAND COLLAR DOWN JACKET

  • ステッチが少なめだが、胸筋の部屋がある。

  • ちょっと野暮ったい。

  • 光沢きつい。

  • 黒がない。

いろいろ文句を垂れているが、他人が着てたらかっこいいと思うものはこれだった。

TOPページ - NANGA | ナンガ
羽毛に拘ったダウンスリーピングバッグ・メーカーNANGA。安全で品質の良いダウン(羽毛)を使用し、独自の縫製技術によって生まれる商品は、「暖かく、そして軽い」。当社の製品が必要とされる貴方の元へ運ばれ、「このメーカーは良い!」と思って頂けれ...

DESCENTE ALLTERRAIN | 水沢ダウンジャケット”BIGマウンテニア”

  • ステッチがある。

線がなければこれにしていたかもしれない。
モードな雰囲気でかっこいい。
でも、線がある。

【公式】デサントオルテライン|DESCENTE ALLTERRAIN
DESCENTE ALLTERRAIN(デサント オルテライン)公式サイト。水沢ダウンなど、「all」(全て)と「terrain」(地形)の名のとおり、年齢・シーン・流行に左右されない”真のモノづくり”を追及。

F/CE. | F/CE. × NANGA MINIMAL DOWN JK

  • 取扱店がわからなかった。

これも最後まで悩んだが、その前にGraphpaperのダウンに出会ってしまったので取扱店を調べるステップまでたどり着かなかった。
Graphpaperのダウンを見つけていなかったら、こちらを購入していたと思う。
シルエットもかわいい。
改めてみるといいなあ。

F/CE. × NANGA MINIMAL DOWN JK / エフシーイー × ナンガ ミニマル ダウンジャケット / ページ items_single / ROOT
F/CE.のNANGAエクスクルーシブのジャケット。新型のショート丈のジャケットは、ステッチレスでミニマルな印象に。今期提案するボリューム感のあるパンツとも相性が良いです。オーバーサイズですが非常に軽く、ボリューム感ある着心地です。裾、フー...

Graphpaper | PERTEX Riversible Hooded Downについて

かっこいいダウンを見つけたので、青山にある店舗へ向かった。
表参道駅から歩いて10数分。
10月半ばの暑い日に行ったので、少し疲れた。

癖のあるディスプレイに戸惑いながら、2Fでこのダウンを見つけることができた。

サイズは1がラストワンで残っていたので、それを試させてもらった。
176cm/56kgで、オーバーサイズシルエットを加味するとちょうどいいサイズだったので購入。
BLK×BLKのモデルは全サイズSOLD OUTしてちた。
Instagramの投稿で着用されている、裏地がグレーのモデルの方が気になっていたので残っていてよかった。

ポケットの内側にドローコードがついており、絞ることで裾のシルエットを変えることができることも案内してもらった。
完全に緩めた状態の方が今っぽいのでそのまま使っているが、気分やトレンドが変わっても対応できるのはありがたい。
ベーシックなアイテムだからこそ、こういうところに気が利いているのは嬉しい。

丁寧に接客いただき、当初の狙い通りBLK×GRYのサイズ1を購入。

リバーシブルではあるが、グレー側は線のあるデザインなので今のところ黒を表にして着ることしか考えていない。
完全にステッチがないノンステッチダウンというジャンルがあるらしいが、このダウンはグレー側でステッチがあしらわれているので、機能性を担保しつつミニマルなデザインに落とし込めている。
素晴らしい。結論、私が求めていたダウンはこれしかなかったんだと思う。

着用イメージ

気に入っているので、匂いのつかない・汚れないシーンではほとんどこれで出掛けている。

お洒落とリラックスを両立できるのは嬉しい。

リラックスしたシルエットがお気に入り。ハリのある素材感なのでカジュアルに見え過ぎないところも好み。

横からのシルエットもゆったりしていて尚且つだらしなく見えない絶妙なサイジング。アームの太さがかわいい。

バックシルエットもいい感じ。オールブラックコーデもいいけど、チノパンでカジュアルに着るのもいい。

トップスを覗かせてもよし。裏地のグレーが活きる。

完全に締めれば暖かフォルム。襟が立つからぬくぬくでマフラー要らず。

おわりに。

齢29歳の男性がダウンジャケットを買っただけの記事をここまで読んた奇特なあなたに感謝を申し上げます。

いい買い物ができて本当に嬉しい。

いいものを長くいい気持ちで飽きるまで使い続けていきたい。

表面上のサスティナブルには飽き飽きだし、そんなものはポーズでしかないと思っている。
プラスチックを必要以上に嫌悪する流れであったり。
プラスチック削減のために既存のプラスチック製品を捨ててプラスチックゴミを自ら増やして悦に入る人を見て何が楽しいのかなと思うことも頻繁にある。

そんなことより、もっと手前。
素材云々より、気に入ったものを長く使えばよいのではないか。
本当に気に入ったものを長く使って寄り添い続ければいいのではないか。
私はそう思う。

環境にやさしいだけではその対象を愛せないし、それはまたゴミを増やす行為になってしまい兼ねない。

環境保護という大義名分を掲げて自身の行動の有効性を高めることによって得られる悦びより、もっと個人的に。
好きなものを長く使う悦びに浸っていたい。ただただシンプルに。

私は本当に気に入ったものを身の回りに散りばめて、楽しく生きていきたい。

またいい買い物ができたら意気揚々と記事をしたためたい。
にやにやしながら。

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